Possibilmente Cozzi (1720-1727) back
intorno al 1770
Pierrot/ Commedia dell’arte Pasta : Porcellana dure
東洋風のティーボール 素地:硬質磁器
Altezza : 14.3 cm
高さ
Marca : Nessuna
マーク 無し
このフィグラは16世紀のイタリアで始まり、19世紀までヨーロッパで流行した、イタリアの即興喜劇、コメディアデッラルテ(Commedia dell’arte)の登場人物であるピエロ(Pierrot)のフィグラである。
この様なフィグラは宮廷における晩餐会のデザートの席のテーブルに飾られた。
その後始まる余興の演劇の登場人物を置く事によって、話題造りをする為である。
宮廷における晩餐会は、言わば古代ローマ時代の円形競技場の様に、ヒエラルキーを確認する役割を果たし、デザートから最後の余興は、主の器量を表すものでもあった。宮廷の中に特設の劇場が造られ、上演される演劇には、宮廷人が参加することもあったが、コメディアデッラルテの様な、旅の一座がやってきて、上演する様なこともあった。
マイセン窯を筆頭に、18世紀の磁器窯の多くは、このシリーズの作品を手がけている。
コッツィ窯でも、コメディアデッラルテの作品が制作された。台座はフラットのモノも多いが、ロココスクロールの形状より、コッツィ窯と類推される。
また多くのフィグラはノーマークだが、これは恐らくマークを入れるメリットが無いからだと考えられる。ヴェネツィアでは、テーブルウェアにマークを入れる事によって税が免除されるような特権が認められていた。