Worcester (1751-Present)
 
Plate of the Worcester Porcelain painted the Exotic Birds (about1770)
 
with Alt-Oziermuster  
 
Diameter / 21.5 cm
 
No Mark
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
輪花状の辺縁にバスケットの編み目模様を模したモウルディングが施され、中央にはエキゾティック・バード(参照Giles Fancy Bird)が描かれている。
ウースター窯では、初期の1750年代のエキゾティック・バードは、チャールズ・フェン(Charles Fenn)の銅版画を基にしており、細い線で描かれ、彩色もモノトーンで、色数も少ない。
しかし1770年代になると、この作品の様により大きく誇張した鳥が、多色を用いて、強い彩色で堂々と中央に描かれる様になる。
 
またこのようなバスケットボーダーの装飾のオリジナルは、マイセン窯の1730年代の作品に見られるアルトオツィールムスター(Alt-Oziermuster)であるが、ウースター窯はむしろマイセン窯を写したチェルシー窯からこのボーダーパターンを写している。
この装飾は、ウースター窯のボーダー装飾では最も珍しいパターンの一つであるが、ドイツ6古窯等では珍しい装飾ではない。当ギャラリーでもフランケンタール窯などの作品に見られる。またややレアであるが、ヴィーン工房のこのボーダー装飾の作品も、当ギャラリーに掲載している。
マイセン窯では、このボーダー装飾から派生した、ノイオツィールムスター(Neu-Oziermuster)という装飾パターンがあり、それはこの装飾に4本のシャンク装飾が入れられたモノである。この装飾もドイツ6古窯、ヴィーン窯、またイタリアのドッチア窯では、シャンクを5本にしてこの装飾を写している。
 
また見込みの鳥の装飾にはツーパターン存在するが、当ギャラリーではツーパターンともに掲載している。
但し、ジャイルズ工房においてもこのパターンは存在し、ジャイルズ工房の場合は、見込みの縁の所に金彩装飾が追加される。またウースター工房自身のモノがハニーゴールドであるのに対して、ジャイルズ工房のモノは、当時ロンドンで主流であったマーキュリーゴールドである。