1787年、ブリュッセーレ(Bruxelles)の南東、エッテルベーク(Etterbeek)に、ザクセンからやって来たドイツ人、クレチアン・クーヌ(Chrétien Kuhne)(独Christian Kuhnクリスティアン・クーン)によって硬質磁器工場が設立された。
この窯は設立時はオーストリア領であったが、1789年のフランス革命以後、フランスの影響下に置かれている。もっとも文化的にはベルギー南部のこの窯は、トゥルネイ(蘭ドォールニック)窯と共に、以前よりフランス語圏である(アントワーペンなど北部はオランダ語圏)。
従ってこの窯では、フランスのパリ窯の様な華やかな、花絵や鳥の絵をモチーフとするテーブルウェアや、ビスキュイや釉薬を掛けた白磁のフィギュアが制作された。
詳細については不明だが、おそらく1803年頃に操業を停止したと考えられている。
Bruxelles(1787-1803)
Benelux