Nymphenburg Manufaktur(1747-heute)
um 1760-1770
Teetasse mit Untertasse
カップ・ソーサー
Malerei : Putten im Spiel als Allegorien in Purpur-Camaieu
単色のピュースで描かれた戯れる天使の寓意
Teetasse Durchmesser : 7.3cm Höhe : 4cm
Marke Preßmarke : Rautenschild und ‘ 8 ‘ ‘↑’
Untertasse Durchmesser : 13.4cm
Marke Preßmarke : Rautenschild und ‘ ◯ ‘ ‘ ○ ‘
ソーサーは弓を持つキューピッド(Amor)が、天使の持つタンバリンに矢を射抜いている絵が描かれ、カップは眠っている天使をキューピッドが起こしている様に見える。
このカップ・ソーサーは、ニンフェンブルク窯で1760年から1770年に制作された、『戯れる天使』(Putten im Spiel)のシリーズの作品の一つである。
このシリーズは、セーヴル窯で絵付けの指導をしていた、宮廷画家のフランソワ・ブーシェ(François Boucher)の絵画を模して、制作されたものである。
ヨーロッパ中で人気を博したブーシェの絵画は、銅版画に起こされ、1790年代には、それを元にこの窯でも多くの模倣作品が制作された。
この作品は、それ以前の作品で、非常に稀な作品で、90年代の作品とはかなり天使の描き方が異なっている。
単色のピュースで描かれた絵付けは繊細なタッチで、ボーダー装飾は、楕円形を繋いだ連続文の金彩で縁取られている。
窯印はニンフェンブルクの盾の刻印が入れられ、更にカップは矢印と、数字の8、ソーサーは円い刻印が二つ入れられている。
このカップソーサーと同じシリーズのモノが、 Nymphenburger Porzellan / Sammlung Bäuml Collection by Alfred Zifferの中に、掲載されている(No.628)が、カップの形状は同じで、カップには↑の刻印、ソーサーには○の刻印が、同じ様に入れられている。