Nymphenburg Manufaktur（1747-heute）
um 1760-1770
Teetasse mit Untertasse
カップ・ソーサー
Malerei : Der Dekor mit holländischen Bauern
オランダの農夫の装飾
Teetasse Durchmesser : 8cm Höhe : 4cm
Site 140
Marke Preßmarke : Rautenschild
Untertasse Durchmesser : 13.5cm
Marke Preßmarke : Rautenschild
この作品は、のどかな農村の風景を描いた作品である。
ソーサーの絵では、沢山の羊と山羊が草地の上で休んでおり、傍らには羊飼いの夫婦が羊の数を数えているのか、何かを紙に記入している。
カップの絵の方は、広い放牧地と羊の群れが描かれている。
農夫の風景（Bauernszenen）を描くこのような作品がこの時代には多く制作された。
ヨーロッパでは17世紀から18世紀にかけて、 ある比喩的な表現の一つとして、平穏な農村の生活を 代表する、羊飼いや農夫の姿が絵画の画題としてよく選ばれる様になった。
特にオランダでは、過酷な労働を強いられながらも、日常の小さな喜びに生きる素朴な農民の姿を描く絵画がこの時代に発展した。特に17世紀末に活躍した画家、ダフィット・テニールス ／ デヨンゲレ（David Teniers / de jongere）の作品は人気が高く、銅版画に起こされ、ヨーロッパ中に広められた。
この作品は、『オランダの農夫の装飾』（Der Dekor mit holländischen Bauern）と呼ばれるシリーズの一つで、この窯では、戦闘シーンを描いた作品と同じ価格で販売された。
絵画から起こした銅版画のモチーフを写しているため、ソーサーの絵に見られる様に、草地の水平線の下はポッカリ空いており、この時代によく使われた、ロココ風のスクロールのフレイムは欠如している。何か物足りない画面構成となっている。
